サロン・ド銀舎利

言えぬなら記してしまえとりあえず

お姫様にもなっていい

先日ついに、「何故、息子にピンクのズボンを履かせるのか」という問い合わせが50代男性からあったので、我が家のジェンダー方針についてここにメモしておく。

 

さて、答えは簡単で、「似合うから」である。

1歳をすぎた息子は色白で目がクリッとしていて、パッと見で女児とあまり判別がつかない。よそで声をかけられる時は、「男の子……ですよね?」という前置きが入る程度にはややこしい。そのため一目で男児とわかる格好をさせた方がいいとの考え方もあろうが、いま他人からの判別が簡単だから何だということもないので、親が「かわいいな、似合うな」と感じるものを着せている。レモンイエローやすみれ色を彼に着せないのはこの世の美を蔑ろにする行為に等しい。

持ち物も同様に、車や恐竜などの柄だけにこだわらず、魚、鳥など男女どちら向けにも対応していて、かつ、私の好きなモチーフにしている。

保育園へ通わせているので、遅かれ早かれジェンダーバイアスの洗礼をうけてくるのは想像できるが、本人の自主性に任せつつ、なるべく女児向けのものとして作られているものも、選択肢として与えていこうと思っている。おもちゃコーナーでメルちゃんやおままごとセットをスルーしない、ライダーに加えてプリキュアも見せるなど。

世界の半分を切り捨ててしまうのは、あまりにもったいないではないか。ライダーショーもトミカ博もスイーツビュッフェもディズニーも、きみと一緒に楽しみたい母なのだ。