サロン・ド銀舎利

言えぬなら記してしまえとりあえず

赤子4カ月

絵本作家が炎上しててウォッチャーとしてはメシウマなのですが、まあ実際我慢してることは多くてそれゆえに我慢そのものが美化され是とされるとそりゃないぜベイベーとなります。

酒を飲みたいのが特にきつくて、これは妊娠中からなんですが、妊娠中は問題ないとされている量をたまにちびっと飲んでたんですが、産後は授乳があるのと酔っ払って赤子を落とすのが怖くて、一滴も飲んでません。幸い夫が下戸なので家庭ではぐぬぬとならないのですが、たまたまテレビで民放がかかっていたときCMから琥珀色の液体が目に飛び込むと思わず白目になります。

子は、わけのわからなさが減り、人間と一緒に暮らしているのだなあという実感が湧くレベルに育っています。それでも、早く喋り出して痛いとか腹減ったとかうんちでたとか言ってわかりやすさが増えてほしいというのが本音です。わたしはこの世に親しい人が増えてほしくて産んだので、せめてこちらが親しく接してる15パーセントくらいの親しさできてほしいと思います。贅沢言うと「ままだいしゅき」とか表明して。

 

いますごく幸せなのは、一緒の布団に寝るとあったかいことです。成人も一緒に寝りゃあったかいのですが、赤子はわたしにとっては大いに安全な存在なので接触時の安心感が桁違いです。逆に、赤子にとってわたしがそこまで安全な存在かというと、必ずしもそうではないので親子とはげに不均衡な関係です。

生まれるとは理不尽なことであります。うちの息子が自らの意思でわたしを選んで来たのよ〜胎内記憶〜とか他人に言われたとしても、それは物好きかつ気の毒な息子だと思いこそすれ、あたしマンモスウレピーとはならないだろうなあ。息子のことはまだよく分かってないので今のところ嫌いじゃないけど、親しみとは別の感情として好きかと聞かれればまあ顔はかわいいよね好きだよねという感じで。そうか、だいしゅきと言われるためにはだいしゅきになるのが必要条件であるような気がします。

どのママに決めても、その生まれ出づる苦しみは誰にも肩代わりしてもらえないクソ仕様なのが娑婆なので、せいぜい頑張ってもらいたいです。あらゆる美しいものとおいしいものと、ごくたまに訪れる他人と分かり合えたような錯覚に陥る一瞬がここでやっていく慰みになるんだよということは積極的に伝えていきたい。

そのために今日もきみが笑って眠りにつくまでイカしたイカレた音楽、具体的に言うとX JAPANの紅を口ずさみながらひたすらスクワットするのをやめない。