サロン・ド銀舎利

言えぬなら記してしまえとりあえず

切羽が詰まらにゃ尻も上がらぬ

本日は通院日。イライラすることを相談すると、頓服で抗不安薬を増やしてくれた。
薬が増えるのはなんとなく悪化しているようで微妙な心持ちなのだが、療養に専念できた前回と、足を止めずに治そうとしている今回は事情が違うのだ。飲もうではないか、薬を。もうすぐすれば様々な色々(なんのこっちゃ)が報われて、すこし仕事も休めるのだから。

病気のためにやれることはやっている。できない仕事は断り、嫌なことは嫌だなあと口に出したうえで他人を巻き込んで勢いで処理している。やらなきゃいけないことの先延ばしがいちばんのストレスだ。行けたら行く、やれたらやる。
どうしてもやらなきゃいけないことは、最短手順ですぐやるか、他の人にやってもらう。即決できない難しいことは今日はできないと割り切って1日寝かせて取り組む。そのための猶予を交渉する。口癖は、「それ、いつまでですか?」
忘れちゃいけないことはスマホのリマインダーでポップアップするようにしている。服薬、通院、請求書の締め日、チケットの発売日…などなど。安心して忘れていられる。
買い物はぜーんぶ日曜日に自宅に届くようにネットで注文。お化粧しておしゃれしてショッピングに行けるのはいつになることやら。
仕事中は大好きなカフェインたっぷりのブラックコーヒーはお休みして、リラックス作用のあるハーブティーに。あと、咀嚼で脳を刺激するためにガムをよく噛んでいる。

って、羅列して思ったのだが、これってただの忙しいサラリーマンの必勝仕事法みたいなやつではないのか?
わたしは健康な時はその手の啓発に関しては「そんな意識高いこと、実行出来るはずないだろ!解散解散!!」と毒づくような人間だが、命がかかっていれば人の行動は変わるものだ。ちなみに、気分障害は不定期でふわっと死にたくなるので、基本的には命に関わる病気という認識でいる。いかに自己嫌悪や罪悪感、焦燥、堂々めぐりからくる「死にたさ」から気を逸らすか、そこが長期にわたる療養の肝だ。

工夫さえすれば生活は楽になる。いちばん難しいのは、今自分がつらいということに気づくことだ。いま、わたしはつらいか、と聞かれれば、つらい。
これまでつらくない時はほとんどないほどいつも慢性的に何かがつらいので相対的には…だとか、ついごちゃごちゃと言い訳してしまうが、今に目を向ければ今はつらい。
ではどうすればつらくなくなるか、いまいち想像はつかないけど、親しい人と夢中で何かを話して笑っている時はつらくない。もともとわたしは外向的な性格なのに脳のつくりがしっくりこなくて、大人になってからは特定の人としかうまく付き合えなくなってしまった。理解されなかったり誤解されたり、避けられたり、怖がられたりで寂しい寂しい!
そういや寂しいって社交辞令以外でしばらく言ってねえな!!